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2.洋楽への目覚め


クリストファー・クロスに引き摺られ、洋楽の世界にやってきました。 卒業祝だったか、入学祝だったかでステレオなるものも買ってもらい、 おたく的な趣向へとエスカレートしてこうとしていた頃、 そのステレオで最初にかけられた洋楽とは、ずばり!マイケル・ジャクソン『スリラー』。うーん、めっちゃストレート!でも、今聞いてもいいアルバムだと思います。評価としてはこれよりも 『オフ・ザ・ウォール』の方がいいんですけどね。でも、お金がない中学生、そんなにしょっちゅうレコードが買える訳ではなく、 私はもっぱら「エアチェック」派。そして「全米TOP40」派。おかげでアメリカで売れてるシングル曲にはめっぽう強くなりました。 そしてこの時代を語る時に外せない要素だと思うのが「MTV」。 言わずと知れた音楽専門のテレビ局(という表現でいいのかな?)。これが開局したのと同時に、ビデオクリップと呼ばれる音楽作品が 続々と作られるようになったのは、音楽ファンならよくご存知ですね。小林克也さんの「ベストヒットUSA」も、当然見てました。「SONY MUSIC TV」、覚えてますか? ビデオクリップばっかり流していた深夜テレビ番組です。高校生の時に録画した「ハードロック/ヘヴィメタル特集」は保存版です。 今振り返ってみると、この時期の洋楽を囲む環境はとても良かったと思います。いろんな時代の、いろんな曲をいっぺんに見聞きした気がします。おかげで、未だに時代考証がムチャクチャになってます。現在まで活躍を続けるアーティストがデビュー、もしくはブレイクしたのも この頃が一番多いのではないでしょうか。その一方、洋楽偏向の音楽ファンが 多いのも、この頃をリアルタイムで通ってきた私を含む世代なのかなとも。