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4.プレイヤーおたくへの道、開く


国内・海外の音楽シーン、いわゆる歌謡曲やTOP40ものが とてもつまらないものに思えていた頃、裏を返せば おニャン子一筋だったころ(?)の話。 ブラウン管の中でとんねるずの2人が、私たちを煽りまくっていた後ろで 絶え間なくかかっている音楽、つまりBGMに耳が行き始めました。毎日コーナーごとにかかっている音に、とても興味を持ち、 それが一体何なのかを探っていくと、カシオペアの「After School」だったり ザ・スクエアの「Feel Alright」だったりしたわけです。 結局はそれが、フュージョンとの出会いになるのですが、 当時は、そのサウンドの広がりに圧倒されたものです。レコーディング技術が飛躍的に進歩をするちょうどその時期に 制作された「歌がない、楽器の音が主役」の音楽に、心惹かれました。 高校入学祝いに、Hi-Fiビデオデッキを買ってもらい、同時に 「ザ・スクエア ライヴ」というビデオも買いました。 いやー、カッコ良く見えました。こんな風に演奏できたらなぁ、なんて 本気で思いました。本気で思ったので、ギター買っちゃいました。お年玉はたいて、3万3千円なり。ホントはドラムやりたかったんですが、 部屋に置けない、うるさくて叩けない、などの理由で断念。 安藤まさひろさんについて行くことに決めました。 ちゃんと教則本買って、3日で飽きて、その後はひたすら耳コピー。 聴いてなぞるということですね。そのために、過去の作品にさかのぼりました。 聞き覚えのある曲ばかり、そりゃぁ当たり前です。テレビ・ラジオの あらゆる番組で、テーマやBGMとして使われていたんですから。 そんなこんなで、楽曲レベルからさらに突っ込んで、プレイヤーレベルで 音楽を聴くようになってしまいました。自称「プレイヤーおたく」の誕生。 どのプレイヤーがどんなアーティストのアルバムやシングルで演奏しているか。 そんな聴き方、あんまりしませんよね。それを今もやってます。 毎日がブラインドテストです(笑)。