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5.この人がいなければ・・・


リスナーとして、プレイヤーとして音楽を楽しむようになって1年。同級生にハードロックをよく聴いているのがいて、いろいろ勧められたのですが、 一言「みんな一緒やん」。ホントにそう思ってました、あの人に出会うまでは。 とある土曜の深夜、「パープルエクスプレス」というラジオ番組を知りました。成毛 滋(なるも・しげる)という名ギタリストがやっていた番組ですが、 その中で行なわれていたギター講座がとても良くて、伸び悩んでいたギターの腕を 引き上げてもらったような気がしています。 その番組で初めて聴いたのが、スウェーデンの当時はまだ若手だったギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンの「Far Beyond the Sun」という曲。「光の速さ」と書いて「こうそく」フレージングなのに、音がつぶれないで キレイだったことに、大変驚きました。この人をきっかけに、ハードロックや ヘヴィメタルにおいても「違いのわかる男」になりました。 当時の状況は、良くも悪くも「速弾き」ギタリストの時代で、数多くの ギターヒーローが現れました。イングヴェイに代表されるクラシカルなフレーズを 得意とした人がほとんどでしたが、要はそういうフレーズがハマりやすい構成の曲が 多かったというだけのことなんですけど。デビュー当時のインペリテリはひどかった! 当然、ギターのプレイスタイルもハードな方向へとシフト。目指すはイングヴェイです。指は速く動くようになりました。でも、フレーズにはなかなかできません。コピーなんて夢のまた夢、結局動くだけに終わりました。でも今に活かされています。コードチェンジも速くできるようになったのは相乗効果というものでしょうか。