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7.大学時代(ウラ)


表とウラ、なんて「お前、性格にそんなのあったの?」と言われそうですが、クラスの友人たちは、とりあえずカラオケ程度の興味までだったので、そんなに音楽の話はしなかったんです。という訳で、音楽の話は私の所属していたサークル、「JAZZ研究会」でのエピソードに限られます。 前項まで、熱心に(?)読んで来られた方には、こんな疑問があるでしょう。「なんでJAZZ?」と。すべては、私のさらなる技術向上への欲求がこんな行動を起こさせたのです。 イングヴェイはインタヴューごとに、こんなことを口にしておりました。「ギターソロは少ないテイクでOKだ、しかもその場で即興でな」即興、インプロビゼーションというものを、それまでは意識したことはありませんでした。そりゃそうです、コピーばかりやってたんですから(笑)。でも、振り返ってみれば、自分の聴いていたのはインプロビゼーションである程度構成される音楽です。これができなきゃ上手くなれないっ!! じゃあ、インプロビゼーションを学ぶにはどうすれば良いのか?即興と言えば、ジャズだ!ジャズができるサークルはないか?あった!!入部しよう!!!!! そんな感じです(笑) 私と同学年で入部したメンバーも含めて、ある程度の人数になったこともあって、その数年前まで演奏していた形態、ビッグバンドを復活させようということが決まりました。 採り上げられたのは、カウント・ベイシー・オーケストラ。学生ビッグバンド、略して「学バン」が最も演奏しているのがこのバンドです。ギターも当然いるんです、が、正直すごーく脇役なんです。本物は「名脇役」なのですが、素人の私はただの脇役。さらには、ベイシー以外の著名なバンドにはギターすらいません。ピアノ、ベース、ドラム。これでOKなバンドがほとんどだったのです。 後に、ドラマーに転向するきっかけは、実はこれです。ビッグバンドのドラムって、かっこイイんです、ホントに!コードも覚えなくていいし、曲の盛り上げも結構ドラムのさじ加減というところもあって。3年の時に、正式にドラマーに転向しました。当時が、音量最大でした。一番練習した時期でしたからね。 入部後しばらくして、次々と発覚していくのですが、実は、このサークルでビッグバンドしか聴かない人なんていなかったんです。むしろ、ジャズそのものを普段あまり聴いていない人も!聴いていないというのは、全く知らないわけではなく、知識はあってあえて聴いてない、よく聴くのはブルースだったり、ファンクだったり、私のようにフュージョンだったり、J-POPだったり。でも、基本がジャズなので、聴き方がマニアックだったんですよね。おかげで、音楽の幅が広がりまくって大変です(苦笑)。 この項で書くと、ここが長文になるので、お気に入りのCDを紹介するところで折りを見て、このサークルでの音楽体験をお話ししようと思います。 5行で終わらせた「表」とは大違いです(爆)