9.存在理由
バンドに参加してから、いろんな演奏機会があり、人とのつながりもできてきました。浜松の音楽シーンは、優れたミュージシャンによって形成されているようです。それもそのはず、浜松は有名な楽器メーカーが本社を置く土地柄です。一流ミュージシャンの演奏を聴いて、その人たちを納得させる楽器を作っている人たちの実力が低いはずはありません。本当に上手い、プロでもいけるのでは? と思わせる人たちが多数います。 そんな中、いろんなバンド遍歴の中で知り合ったベーシストから、そのベーシストがひょんなきっかけで参加しているバンドに入らないかと誘いがありました。地元では結構名の知れた存在だったようで、浜松で開催されていたコンテストに出場した経歴もありました。参加する前に演奏を聞きました。曲は良いと思うのですが、ただ、ドラムが弱い。そこで私に白羽の矢が立ったというわけです。 とはいえ、私も歌モノははじめて。向こうのメンバーも、私の演奏をバンド練習のスタジオにわざわざ出向いてきて、聞いてくれました。あとから話を聞くと、「コイツでも違うかな」と思っていたそうですが、お試しということで参加OKということにしたそうです。試される身というのは 何かとツライですなぁ。 ほぼ同時に、もう一つの懸案事項だったギターも決まり、いよいよこのバンド、「レゾンデートル」の活動がさらに本格化していくわけです。この項のタイトル「存在理由」のフランス語訳が「レゾンデートル」、ということです。 このバンドは、私にとって非常に重要なバンドのひとつになりました。一体何本のライヴで演奏したでしょう。単独ということはあまりなかったのですが、 対バンでいろんなところで演奏しました。おかげで、私自身ライヴにも強くなりました。このバンドで上手くしてもらったようなものですね。 今のところ、私の唯一の「公式録音」となる、自主制作のアルバムも出してます。このサイトで試聴できます。ご希望とあらば、購入もできますのでぜひどうぞ!って、宣伝しておりますが(苦笑)。 残念なことに、私の全く個人的な都合で脱退することになるのですが、今でも仲良くしてもらってます。感謝してもしきれません。