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『WAY-OUT BASIE』 Thad Jones and The Count Basie Orchestra


WAY-OUT BASIE / Thad Jones and The Count Basie Orchestra

学生ビッグバンド関係者からすると「どの時期のベイシーがよりベイシーか?」なんて話をし始めると喧嘩になりそうな場面も出てきそうですが、私にとってのベイシー原体験はこのアルバムです。バカっ速の「THE HEAT’S ON」や「WIND MACHINE」を聴いたのも、個人的に好きなナンバー「AND THAT’S THAT」を初めて聴いたのもこのアルバムです。厳密に言うと、聴いた、ではなく「見せてもらった」というのが正しいのですが・・・。というのも、このライヴはレーザーディスクでもリリースされていて、ボーカルのジョー・ウィリアムスなども出演したライヴだったのです。そこで見たドラム(デニス・マクレル)が非常にカッコ良くて、結局私がドラムに転向した最大の要因ともなっています。バンドサウンドについては、ベイシーバンドというにはかなりモダンな響きを伴っている、という評価が一般的です。それがかえって私のお気に入りになった理由かもしれません。